
取材で訪れたショップで見つけた1台のミニ。スカイブルーのカラーリングは爽やかで好みだったが、好きだなと思ったのは色ではない。
このミニは今回の取材とは関係がなかったため、詳しく話を聞く機会はなかったが、余った時間で何となくクルマのまわりをなんとなく眺めていたとき、目に飛び込んできたのはハート型のマフラーエンド。このルックスに視線は釘付けになってしまった。

普通のハート型なら、ミニ用じゃなくてもいろいろとアフターパーツもあるのかもしれない。しかし、このマフラーエンドは単純に筒をハート型にしたのではなく、排気の出口は円形、そのまわりをハート型で成形してあるのだ。これは手間がかかっているのは明らかだった。
このキュートなルックスと適度な重厚感がスカイブルーの車体色と相まって、なんとも軽快なリアビューを生み出している。可愛らしさと爽やかさが絶妙なバランスで成り立っている……と書いてみたものの、これではどこかの自動車評論家の意見のようだ。
でも、実はそうじゃなくて、ハート型のマフラーエンドを装着するという心意気が、まったくもって素晴らしいと思うのだ。
これは同じハート型のマーカーランプであったり、ステッカーだったりしてはダメなのだ。マフラーだからいい。うん、それでいいのだ。ドアに描かれた白いゼッケンベースもいいし、オーバーフェンダーが白く塗り分けられているのもいい。とにかくすべてがグッとくるのである。

思わず写真を撮ってしまったので、ここに紹介するのだが、このミニは神奈川県厚木市のミニスペシャルショップ「レトロスタイル」代表の星谷明宏さんの愛車だったりする。お店と道を挟んだ反対側にちょこんと置かれているのだが、アイキャッチとしては十分だろう。

取材でいろいろなミニを目にする機会も多く、そのすべてはこだわりの塊だったり、深い思い入れが詰まった1台だったりする。もちろんそうしたミニたちはカッコイイし、独特の存在感もあるのだが、こうして何気なく目についた1台が自分のツボにはまると、それはそれで嬉しいので、ついつい紹介したくなってしまった。
実はレトロスタイルにはもう1台、気になるミニがある。そのミニの紹介は次の機会まで取ってこう。
ちなみに調べたところ、ハート型のマフラーカッターは何種類か販売されていたが、どれもちょっと違うんだな、というのが正直な感想でした。

レトロスタイル
神奈川県厚木市上荻野869-8
tel.046-242-3298
http://レトロスタイル.com/