【クラシックスタイルで行こう!】’91 ROVER MINI COOPER MkⅠ Style

’91年式 ローバーミニキャブクーパー MkⅠ 仕様

細部に渡って徹底した仕上げを実施したキャブクーパーベースのMkⅠ スタイル

 1990年に復活し、1992年にインジェクションモデルが登場するまでの間に生産されたキャブクーパー。1271ccの排気量にSUシングルキャブ(HIF44)を組み合わせたこのユニットは、トルクフルな走りが味わえる稀少な存在。これをベースにMkⅠ仕様へとモディファイしたのがここに登場する1台だ。

「ミニ屋Aiフラジル」によって製作されたこのモデルは、まずボディの徹底したサビ取りを実施。比較的サビには強い年式のボディをベースとしつつ、かつ状態の良い個体ではあったものの、オールペイントなどを含むMkⅠ仕様への製作を機にラストリムーブ(サビの除去)を行なった。同時に、オーバーフェンダーのビス穴埋めやテールランプベースの板金加工など、MkⅠ仕様に必須のボディメイクが施されている。

 エンジンはキャブクーパーらしさを生かしたメンテナンスを行なっている。ラジエターやウォーターポンプなどの水回りと、ブレーキマスターやクラッチレリーズなどの油圧ラインの消耗品も刷新。また吸気回りは、キャブクーパー純正のエアクリーナーケース&吸気ダクトを装着。キャブクーパー本来の吸気音とトルク感を味わえるユニットを再現しているのだ。

 このほか、フレームマウント、ウェザーストリップ類、ステアリングラックブーツにセレクタシャフトオイルシール&ブーツなども新品パーツが奢られている。ボディと機関部分の徹底した整備を実施したこのMkⅠ仕様は、日常の足としても十分に楽しめる1台へと仕上げられている。

左/ヒゲ付きのトップモールとなるMkⅠグリル。オーバーライダー付きのバンパーも丸バンパーを装着している。右/MkⅠのテールランプをインストール。トランクは穴埋め加工およびオールドタイプライセンスプレート&ランプを装着。マフラーはRC40タイプのサイドマフラーとしている。

左/10インチ化に伴いフロントブレーキには新品の10インチディスクが奢られている。加えてHi-Loキット、モンローのショックアブソーバ、リアブレーキホイールシリンダーASSY左右交換なども行なっている。中/開閉式となるクォーターウインドー。ウェザーストリップはフロント、クォーター、リアを新品に交換。またフロントおよびリアはモールも新品だ。右/フェンダーミラーはルーカスタイプの丸レンズを装着し、MkⅠらしい雰囲気をしっかり確立している。

ダッシュライナー&ロアライナーを交換し、スミスのセンターメーターが奢られたインパネ。ステアリングはモトリタのウッドを装着している。

ニュートンコマーシャル製のレザートリムと、これとコーディネイトするブラックレザーのシートカバーを前後に装着している。

ラジエターを始めとした水回り/ブレーキマスターシリンダASSYおよびフロントブレーキホース/マスター&レリーズASSY&油圧ホースまでのクラッチ関係など、多くの部品を新品へと交換した。エアクリーナーとエアクリーナーケースは、キャブクーパー純正品を装着している。