’60年代の英国および欧州のレースシーンでミニを一躍スターダムに押し上げたジョン・ローズ。フロントタイヤを激しく空転させて白煙を上げるその独特のコーナリングから「スモーキー・ローズ」の愛称でも知られる彼の愛機、クーパーカー・カンパニーのワークスミニをモチーフにしたペダルカーを、静岡県浜松市のスペシャルショップ「ディンキー・インコーポレーション」が製作した。
このペダルカーをオーダーしたオーナーは同店の常連ミニ乗りで、現在は’67年式のモーリスミニクーパーSを所有。「30年以上のお付き合い、お手伝いをしているお客様からのリクエストで、ジョン・ローズ仕様のペダルカーを『真面目に』製作しました」とディンキーの石塚直樹社長。上の本家本元ワークスマシンを見てもわかるとおり、ペダルカーのディテールに合わせ、ブリティッシュレーシンググリーンのボディカラーに各種デカール類を忠実にスケールダウン。見事な仕上がりになっている。
「なお彼には娘さんがふたりいて、それぞれ家庭を持っていますがまだお孫さんはいません。来るべきときに備え、このペダルカーと、本人とお孫さんお揃いのグッドウッドのオーバーオールを準備して待ち受けてます」と石塚さん。ミニと、そして生まれくるお孫さんとともに過ごす幸せセカンドライフにふさわしい、スモーキーローズ仕様のペダルカー。お孫さんが乗る姿も見てみたいものだ。