’98 年式ローバーミニ・クーパー
一目惚れしたミニは“遊び心“が宿る最高の相棒
15年ほど前にカーショップで見かけた’98年式のミニクーパー。ひと目見て気に入ったその一台に乗り出すと、想像以上に楽しい世界が待っていた。乗って良し、カスタムして良し。オーナーのイメージを具現化した出色の一台をここで紹介したい。
運転しても、鑑賞しても、カスタムしてもひたすらに楽しい。ミニ乗りならばきっと分かるはず。それゆえミニを〝大切なおもちゃ〟と表現する人も多い。今回は遊びゴコロを持った大人が乗るに相応しいミニクーパーを紹介しよう。
15年前のある日、カーショップで偶然見かけた’98年式のミニクーパーをひと目で気に入ったというオーナー。根っからのマニュアル運転好きで、右ハンドル、見やすさを意識したメーター位置のモデルという条件が一致。「運命すら感じましたわ」と語るオーナーはこのミニ購入後、どんどんとハマり、現在では「ほかのクルマに乗りたいという気持ちはなくなった」と話すまでに。
その楽しさはカスタムにも影響している。特筆すべき外装部分は、ヘッドライトのワイパーと車体後部のゼンマイだろう。オーナー自ら製作して取り付けたという、まさに〝遊びゴコロ〟のカタマリといった代物だ。このほかにもリアのエンブレムにLEDを仕込んだりドットをテールランプに埋め込んだりと、外装だけでも枚挙に暇がない。
「特に意識するということもなく、思いつきで『こんなのがあったら楽しいよなぁ』っていう発想で。パーツやアイテムを探してみたりもしますけど、ないものは自分で作ろう、ってなるんです」。
隣でニコニコと話を聞いていた奥様も首肯する様子を見せるなど、夫婦ともどもミニ愛があふれている。今後も大いに楽しんでいくに違いない。
サイドウインドーの閉まり止めにはかわいらしいバッジが。岡山インターナショナルクラシックのフリーマーケットによく出店している方から購入したライレーのもの。5.ボディカラーの純正タヒチブルーにフェンダーのシルバーが入りシャープな印象となる。リアのエンブレムには青色LEDが埋め込まれ発光する仕組み。
レギュレーターハンドルからシートクッションまで英国旗が活躍。美しいダッシュボードなどはオーナーの努力の賜物だ。
左/外装でひと際目立っているゼンマイのノブ。ブリキのおもちゃを意識したオーナー手作りによるワンオフ品だ。無線アンテナの機材を使っている。中/俗に“1円玉ホイール”とも呼ばれるSSRのスピードスターMk Ⅰ(12インチ)。バルブキャップにもユニオンジャックと抜け目がない。右/サイドウインドーの閉まり止めにはかわいらしいバッジが。岡山のイベントによく出店している方から購入したライレーのもの。
Owner:保田雅治さん
「免許歴=MT車歴のみのマニア」と自ら語るほどマニュアル車の運転好き。ミニに出会ってからはミニひと筋とのこと。休日には愛車でドライブをしたり、イベントに参加したりしているそうだが、ミニらしいトラブルもしばしば起きる。でも奥様も「それも含めてミニの良さ」という良き理解者である。