「MT免許ペーパードライバー娘」の旧き佳き英国と新旧ミニを訪ねて の巻【9】
前回、英国の大イベントである「グッドウッド・フェスティバル」についてざっくり紹介しましたが、今回はこのフェスティバルで見つけたミニたちについてみなさんとシェアしたいと思います。 グッドウッド・フェスティバルは実は年に2回あることはご存知でしょうか。今回のフェスティバルは新旧の様々なレーシングカーがメインですが、9月ごろに開かれるのが「グッドウッド・リバイバル」といって、クラシックカーが集結するフェスティバルなんです。ワタシが参加したのはフェスティバル・オブ・スピードで、クラシックカー以外にも最新のマシンが揃っているイベントだったので、クラシックミニはもしかしたら出会えないのかな、と思っていたんですが……。 ところが、1台だけ見つけたんです、クラシックミニ! このフェスティバルでは貴重なクルマが売りに出されているブースがあって、そこに1965年製モーリスミニクーパーMkⅠの姿がありました。しかも新車みたいにピカピカ。ちなみに気になるお値段は、39,995ポンド。日本円にして、約660万円という金額で売られていましたが、クラシックミニの周りはいつも人でいっぱい。みなさん興味津々のようでじっくり見物しています。
長い時間かけてじっくり見ている人たちに声をかけると『ここで(こういう)いいクルマを購入することを目的に来たんだよ!』と言って真剣に詳細まで見ている人や『購入するつもりはなかったけど、かっこいいから欲しくなっちゃうよ』なんていう人も。あるご夫婦は、以前クラシックミニのオーナーだったらしく『思い入れがあるクルマなんだ』と長い時間、その場に居座ってミニを眺めていました。一度乗ったら忘れられないというのは、ミニ乗りのみなさんに共通していることなんでしょうね。いろいろな目的でここを訪れている人で賑わっていましたが、みんなこのクラシックミニに引き寄せられるように集まっていて。多くの人を魅了するクルマなんだなあと思います。ちなみに、売りに出されていたクルマのなかに2015年製のニューミニも見つけました。ジョンクーパーワークス、新品に近い状態で価格は24,995ポンド、日本円にして412万円ほどでした。
このほかにも、普段見かけることのない珍しくてかっこいいクルマがたくさん。ブガッティのクラシックカーや、かのガルウィングのオールドベンツ、ACコブラやMGBのハードトップなど。なかなか出会えないクルマばかりで、会場に来ていた人たちは子供から大人まで、みんなそんなクルマたちに釘付けになっていました。
さて、魅力的な中古車販売のブースをすぎると、今度は最新のEVゾーンが。そんななかに、ニューミニの姿もありました。聞いたところによると、2030年初頭には完全にEVブランドになるのだとか。世界の流れに乗って、ミニも少しずつ姿や特徴を変えながら、これからも多くの世代に愛されるクルマの地位を維持していくのでしょうね。EVミニの周りにも人がたくさん、立て続けに試し乗りする人たちで賑わっていました。ちなみに、ここで展示されていたこのEVミニの価格は35,050ポンド、日本円にして約578万円でした。
このゾーンには、他にもホンダeや、ランボルギーニ・ウルス、1人乗りの珍しいEV車なども。この1人乗りのクルマは、カナダのEVメーカーが今年発表したばかりの「ソロカーゴ」というクルマらしく、その珍しい外見からか特に人々の注目を集めていて、印象的でした。
イベント会場のなかにはクルマをレストアするための道具が売られているショップもあって、ここも本当にたくさんの人で賑わっていました。クルマに乗るのが好きな人、見るのが好きな人、レストアするのが好きな人、クルマ好きといっても、人それぞれの楽しみ方があるんだなあと感じます。このショップのトレードマーク的な感じでお店から飛び出していたニューミニも発見(画像参照)。普通のニューミニではなく、レース仕様(?)にアレンジされたミニで、新鮮でした。
また会場内にはたくさんのお土産屋さんがあるのですが、そこでもいろんなミニを発見しました! いろんなモデルのクラシックミニが描かれたカード(15ポンド、約2500円)や、ご存知モンテカルロの王者パディ・ホプカークのサインが入ったプレミアなIXO(イクソ)社製のミニカー(199ポンド、約3万2千円)なども。ミニカーがたくさん詰まったお土産屋さんもあって、そこでは大人から子供まで、特に男性たちが目を輝かせて掘り出し物を探している様子が伺えました。5ポンド(約800円)から30ポンド(約1千万5千円)まで、様々なミニカーが売られていて(もちろんミニのミニカーも!)、みんな一生懸命自分のお気に入りのものを探しています。好きなものに夢中になっているときの表情は、大人も子供も変わらないなあと思って、なんだか微笑ましい光景でした。
ちなみにワタシは、家族用にグッドウッドの公式グッズをお土産として購入してきました。クルマ好きの父が10年以上前にこのフェスティバルに訪れた際に購入したキャップと同じものが今回も売っていて、それをまた父へのお土産に買ってきました。ほかにも、グッドウッドのロゴが入ったTシャツやカップなど、なんだかんだで気づいたらたくさん買ってしまいましたが(笑)。ここにまた訪れる機会もそうそうないと思い、記念にあれこれと……。
さて、では今回はこのあたりで。また次回、もう少しだけグッドウッドで見つけた面白いクルマたちをみなさんとシェアしたいなと考えているので、よかったらまたお付き合いください!